県が「かながわの名木100選」を選定してことしで二十三年。木のお医者さんとして知られる樹木医のグループが、その一本一本の健康状態の診断に乗り出している。カルテづくりは秋にも終わる予定で、県を代表する「緑のシンボル」を次世代に伝えるための基礎資料となる。
名木・古木の診断を進めているのは、日本樹木医会県支部(冨田改支部長)。
県教育委員会生涯学習文化財課によると、「名木100選」は一九八四年、県が県民や自治体の推薦などを受けて選んだ。選定当時は元気だった名木・古木も、台風によって幹が折れたり、樹勢が衰えるなどし、現存は九十本にまで減っている。
今回の健康診断は、こうした現状に心を痛めた県支部が「樹木医の社会的な使命を果たしたい」(冨田支部長)と自主的に実施を決めた。具体的には、同支部所属の樹木医が実際に現地に赴き、生育環境、管理の状況、樹高や樹齢などを調査し、名木・古木の健康状態を総合的に診断する。
二十三日には、小田原城址公園で、市の天然記念物にも指定されている「御感のフジ」(推定樹齢百八十年)「本丸の巨(おお)マツ」(同四百年)を調査した。
診断方法の実地研修も兼ねたこの日の調査には、約五十人の樹木医が参加。過去にこの二本の名木を診断したことのある先輩樹木医から、これまでに施した“治療履歴”の説明などを受けながら、専用の調査シートに木の健康状態を丁寧に書き込んだ。
冨田支部長は「名木・古木も人間と同様に定期的な健診が必要。支部の活動が名木・古木に対する県民の関心を高め、貴重な緑を次の世代に残す運動のきっかけになれば」と話している。
カナロコから
普通の医者よりカッコいいよ!
2007年06月28日
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