六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場で高レベル放射性廃棄物のガラス固化体の製造が始まったことで、来年2月の本格操業に向けた最終試運転は終盤の大きな節目を迎えた。商業用施設での製造は国内初めて。放射能が極めて強いガラス固化体を安全に製造できるようになれば、再処理工場での作業の安全性が一通り確認されたことになる。ただ、ほぼ毎日製造される予定のガラス固化体を埋設する最終処分場は決まっておらず、国の選定作業が急務となる。
■■作業開始■ 日本原燃(本社・六ヶ所村)によると、4日午後9時40分ごろ、再処理工場の「高レベル廃液ガラス固化建屋」で、高レベル放射性物質を含む廃液と、溶かしたガラスを混ぜ合わせる作業を開始。5日午前10時20分ごろ、ステンレス製の円筒形容器(直径43センチ、高さ130センチ)に流し込み、同日夕には容器のふたを溶接、密封した。溶かしたガラスは約1000度と高温のため、3日程度の冷却期間を経て、貯蔵スペースへ移送する予定だ。
ガラス固化体は、研究用施設である日本原子力研究開発機構の東海再処理施設(茨城県東海村)が1995年から製造を開始し、累計244本のガラス固化体が施設の敷地内に貯蔵されているが、国内の商業用施設では初めて。
最終試運転の期間中は、1日に1〜4本程度のペースで、計百数十本を製造する予定。本格操業に入ると、徐々に製造本数を増やし、最終的には年間約1000本ペースで製造していく計画となっている。
再処理工場の敷地内には、ガラス固化体を30〜50年間一時貯蔵できる「ガラス固化体貯蔵建屋」があり、現在2880本分の収容スペースがある。2012年10月までに新たに5040本を収容できる貯蔵建屋を作るほか、その後も順次、増設していく予定だ。
■■選定難航■ ガラス固化体を埋設する最終処分場(地下300メートル超)を巡っては、県は受け入れに強く反対している。六ヶ所村内の貯蔵建屋はあくまで「一時貯蔵」の施設で、最終的には国が選定する県外の最終処分場に埋設されることになる。現在、経済産業相の認可法人「原子力発電環境整備機構」が全国の市町村を対象に公募を行っている最中だ。だが、いったん候補地に名乗りを上げた高知県東洋町が4月に白紙撤回するなど、選定の見通しは立っていない。
三村知事は5日の定例記者会見で、最終処分場が決まらないままガラス固化体の製造が始まったことについて、「(青森県を)最終処分地にしないというのは、政府と節目、節目に確認している」と語った。
(2007年11月6日 読売新聞)
更に裕福になるんじゃないの?
2007年11月06日
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